PCR法を用いて, 日本で安全性の確認されている遺伝子組換えトウモロコシ4品種から組換え遺伝子の検知を行った. DNA溶液の調製は, CTABを用いる方法で行った. プライマーは, 組換えトウモロコシに導入されている複数の生物種由来のDNA配列にまたがる部分を増幅するように設計した. そのため, 各組換え体に対してfalse positiveがなく, 特異的かつ確実に組換え品種を特定できた. 検知感度は, 非組換え体に, 組換え体Bt11品種を混合した場合では0.01%, 組換え体Event 176, MON810又は, LIBERTY品種を混合した場合では, 0.05%程度まで可能であった. 非組換え体に害虫抵抗性トウモロコシ3品種を混合し, Multiplex PCRを行うと, 各組換え体品種の特定ができた.