畜産食品中のベンジルペニシリン (PCG) の微生物学的試験法について検討した. 水で抽出し, タングステン酸により除タンパクした後, Bond Elut C18で精製を行った. 定量は円筒平板法を用い, 同定はマイクロバイオオートグラフィーにより実施した. 本法によるCodex規格の残留基準値レベルでの平均回収率は, 80.7%であり, 定量下限は肉, 肝臓, 腎臓で5ppb, 牛乳で1ppbであった.