市販のセンナ茎を原料に含むダイエット茶などの健康食品11検体についてセンノシドの定量を行うとともに, 形態的に観察した. センノシド含有量は1回使用当たり0.2mg程度から約11mgと検体により幅があった. そのうち, 3検体では由来植物の形態を観察でき, センナ葉や葉軸が確認された. 健康食品の原料であるセンナ茎5種類について同様の検討を行ったところ, すべての検体からセンナ葉及び葉軸が観察され, センノシド9.5~14.6mg/gが検出された. 今回の結果から, センナ茎を用いた製品で通常茎にはほとんど含まれないセンノシドが検出されたが, これはセンナ茎の選別不良と, 植物学的に茎ではない葉軸がセンナ茎と誤って認識され混入していたことが原因と考えられた.