農産物中のフルスルファミド簡易分析法の改良を検討した.野菜試料をメタノールで抽出し,酢酸エチルで液-液分配を行った後,シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し,その溶出液をBond Elut® SAX+Bond Elut® PSAミニカラムに負荷し,20% アセトン含有 n -ヘキサン溶液10 mL及びアセトン5 mLで洗浄後,アセトン35 mLで溶出し,HPLCで定量した.本法ではカロチノイド色素及びあぶらな科野菜に特有の夾雑ピークを除去することができ,回収率の向上を図ることができた.