Spore rec-assayの試験操作を簡略化し,汎用性の高い方法とするため,従来の胞子寒天プレートの代わりに市販の菌数測定用簡易培地を用いる方法を検討した.簡易乾燥培地(コンパクトドライ)中心部に B. subtilis M45Rec-及びH17Rec+それぞれの胞子浮遊液1 mLを接種し,これをspore rec-assayのプレートとした.M45及びH17それぞれのプレート中心部に検液などをしみ込ませたペーパーディスクをおき,37℃,2日間培養する.各プレートに 0.01% 3-(4,5-dimethyl-2-thiazolyl)-2,5-diphenyl-2 H -tetrazolium bromide水溶液0.5 mLをほぼ均等に添加し,5分間放置後,阻止円の直径を測定し生育阻止帯の長さを計算した.本法によるマイトマイシンCとTrp-P-1のdose-response curveは直線性を示した.また,本法で食品添加物3品目のDNA損傷活性を検討した結果,従来法と一致する結果が得られた.