1998年度の全国自治体の行政検査結果を基に,防かび剤(ジフェニル,イマザリル,オルトフェニルフェノール,チアベンダゾール)の使用実態と摂取量を求めた.総検査件数は7,005検体であった.食品中の平均濃度は,上記の順に使用基準の0.0004%, 14.0%, 3.5%, 5.7%, 摂取量は各々0.000326, 1.89, 11.5, 23.3 μg/日/人で,ADIの 0.000013%, 0.15%, 0.12%, 0.47% であった.ジフェニルの使用頻度と濃度は調査を繰り返すごとに減少し摂取量が激減したほかは,これまで2回の調査結果とほぼ同じであった.