カンゾウ抽出物中低濃度のメタノール及びエタノールの分析法として,大容量注入ヘッドスペースGCを確立した.バイアルを50℃で加温し,ヘッドスペースサンプラーを用いて,0.75分間GC装置に注入した.GCカラムとしてPoraplot Qを用いカラム初期温度を 35℃とすることにより,ピークの広がりもなく,定量限界は試料中5 μg/gであった.1999年に入手した試料からは10,000 μg/gを超えるメタノールが検出されたが,2000年に入手した試料では最高270 μg/gであった.