1998年度の全国106自治体の行政検査結果を基に,無機食品添加物(亜硝酸塩,硝酸塩,二酸化硫黄),酸化防止剤(BHA, BHT),品質保持剤(プロピレングリコール),および甘味料(サッカリンナトリウム)の使用実態と摂取量を求めた.総検査件数は34,489検体であつた.食品中の平均濃度は,上記の順に使用基準の20.0%, 53.9%, 15.5%, 6.2%, 0.4%, 18.5%, 5.7% であった.摂取量は各々 0.205, 0.532, 4.31, 0.119, 0.109, 77.5, 7.27 mg/日/人で,ADIの6.8%, 0.3%, 12.3%, 0.5%, 0.7%, 6.2%, 2.6% であった.過去2回(1994年度および1996年度)の調査結果と大きな差異はなかった.