チューインガム中のテルペン樹脂の分析方法を開発した.チューインガムをヘキサンで抽出し,シリカゲルカラムクロマトグラフにて2回(ヘキサン,酢酸エチル)処理することによりテルペン樹脂を精製し,LC/MSとIRにて分析を行った.テルペン樹脂が分子量136であるピネン,リモネンなどの重合物混合物であることから,LC/MSにおけるトータルイオンクロマトグラム上のテルペン樹脂に該当する成分のMSスペクトル(M+H)+は m/z 136おきのピークパターンになり,テルペン樹脂に特徴的なものであった.IRはテルペン樹脂タイプがピネンかリモネンかを判定する際に有効であった.本法により国内販売されている海外生産チューインガムよりテルペン樹脂が検出された.