食品中のステビオシド(Stev),レバウジオシドA (RebA)およびグリチルリチン酸(GA)の一斉分析法について検討した.抽出は魚介乾製品を除く一般食品は,トリス-塩酸緩衝液(pH 9.0)を用いた透析,魚介乾製品は同緩衝液とメタノールの混液(2 : 8)による溶媒抽出によって行った.精製はOasis MAXカートリッジを用い,HPLCで測定した.カラムはC30,移動相は0.02 mol/Lリン酸-アセトニトリル-メタノール(90 : 55 : 5)を用い,検出は210 nm,254 nmの2波長で行った.回収率はStev,RebAで82~100%,GAでは79~95%と良好であり,定量限界は3成分とも0.01g/kgであった.本法を市販食品に適用し,測定結果を食品衛生検査指針による結果と比較したところ,よく一致した.