特定原材料であるそばの通知試験法ELISA法の評価のために10機関による検証評価試験を行った.そばタンパク質を測定する2種ELISA法とも併行再現性はおおむねCV値10%以下と良好であった.10機関でそば標準溶液を添加した3食品の各食品抽出液を分析した際の平均回収率は,2種ELISA法とも40%以上であり,併行再現性の相対標準偏差は,それぞれ6.8~78.5%,5.0~33.9%であり,室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ11.9~69.5%,16.5~34.1%であり,ELISA測定としては実用上支障がないと考えられた.2種ELISA法の検出限界は,測定溶液の濃度で1 ng/mLであった.