特定原材料である落花生の通知試験法ELISA法の評価のために10機関による検証評価試験を行った.落花生タンパク質を測定する2種ELISA法とも同時再現性はおおむねCV値10%以下と良好であった.10機関で落花生標準溶液を添加した4食品の各食品抽出液を分析した際の平均回収率は,2種ELISA法とも50%以上であり,併行再現性の相対標準偏差は,それぞれ15.2~49.7%,3.0~28.3%であり,室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ23.5~44.4%,9.6~28.4%であり,ELISA測定としては実用上支障がないと考えられた.2種ELISA法の検出限界は,測定溶液の濃度で2~2.5 ng/mLであった.