GMパパイヤ(55-1)を検査対象とし,23の協力機関に共通未知試料を送付し,GUS法,および定性PCR法の2法について,外部精度管理試験を実施した.各機関から報告された試験結果の解析を行ったところ,両法ともに送付試料の内容と一致する結果が得られた.定性PCR法を用いた試験において,検出用プライマー対を用いた試験の結果,陰性検体を対象とした試験区において,予定バンド長に一致する増幅バンドが認められ,確認試験を実施したが,増幅バンドが得られず,最終判定を陰性とした事例が1機関から報告された.この事例については,他機関から報告された結果との比較,およびアンケート調査結果から,試験実施者の手技に起因したコンタミネーションを原因とする擬陽性判定であると判断された.一方,GUS法による試験区においては,すべての機関において正しく判定された.