ポリエチレンテレフタレート(PET)再生処理材に残存するホルムアルデヒド(FA),アセトアルデヒド(AA)およびオリゴマーをHPLCにより分析した.その結果,物理的再生材ではすべての試料で,使用済みボトルと同程度のFA, AAおよびオリゴマーが検出された.また,超洗浄様再生材および化学的再生材では,その多くが新品ペレットより低かった.これらの化合物は物理的再生処理では顕著な低下は見られなかったが,固相重合処理により有意に減少した.また,物理的再生材を用いた成形用シートでは原料と比べてAAの増加が見られたが,原料が新品でも同様であった.FA, AAおよびオリゴマーはいずれもPET樹脂由来であり,新品とほぼ同程度であることから,再生材の安全性は新品とほぼ同等であると結論された.