東京都内で入手したトウモロコシ穀粒およびトウモロコシ加工食品について定性PCR法でCBH351トウモロコシの検査を実施した.スクリーング試験では103検体中29検体(28.2%)が陽性を疑わせる結果であった.しかし確認試験ではCBH351トウモロコシは検知されず,スクリーニング試験の結果は偽陽性反応であることが明らかになった.この原因としてはスクリーニング試験用プライマーCaM03-5'とCBH02-3'の塩基配列に起因する可能性が示唆された.スクリーニング試験における偽陽性反応を避けるため新たにプライマーの設計を行った結果,特異性が高く感度の良いプライマー対TMC2-5'-TMS2-3'が得られた.