前報において,著者らはデータベースに含まれる全事例から重回帰分析により推定式を作成し,摂食時点を推定する方法について報告した.従来法に比較して,新しい推定法は摂食時点との一致性および精度ともに高いことを明らかにした.本報では,推定式の算出方法を原因物質別に改良した.実用性を検証するため,データベース作成後に新たに発生した事例について摂食時点を推定した.改良した推定法は前報の推定法および従来法に比較して摂食時点との高い一致性と精度を示した.したがって,改良した推定法は高い実用性を有すると考えられる.