輸入加工食品52検体について2種類のイムノクロマトキットを用いて,卵,牛乳,小麦,落花生の4項目の特定原材料の検出を行った.39検体については,ELISA法による検出も併せて行った.1種類のイムノクロマトキットによる23検体92データ中,ELISA法では検出されなかったが,イムノクロマト法で検知されたものは9データであった.2種類のイムノクロマトキットによる29検体116データ中,ELISA法で検出され,1種類のイムノクロマトキットで検知されなかったものが6データ見られたが,別のイムノクロマトキットでは検知された.したがって,ELISA法で特定原材料の検知可能な食品は,2種類のイムノクロマトキットのいずれかにより検知可能であり,2種類のイムノクロマトキットを用いる検知方法は,スクリーニング法として有用であることが示された.