LC/MSを用いたセデカマイシン(SCM)およびテルデカマイシン(TDM)の同時分析法を開発した.SCMおよびTDMをアセトニトリルで抽出し, n -ヘキサンで脱脂後,試料溶液を調製した.MSはESI,ポジティブモードで,LCの移動相には炭酸-アンモニア緩衝液(pH 10.0)-アセトニトリル系を用い,塩基耐性の分析カラムで分析を行った.添加回収実験の添加濃度は豚試料が0.01と0.05 μg/g,鶏試料が0.01と0.3 μg/gとし,SCMは回収率80~93%,相対標準偏差3.0~9.0%,TDMは回収率77~90%,相対標準偏差2.7~7.8%と良好な結果が得られた.SCMとTDMの定量限界値はそれぞれ0.008 μg/gおよび0.005 μg/gであった.