家庭菜園で栽培したナスの入ったスパゲティーミートソースを摂食した夫婦が,ふらつき,ろれつがまわらない,意識混濁などの症状を呈し,相次いで救急診療を受診した.このナスはチョウセンアサガオに接木したもので,食品残品と患者血清からスコポラミンとアトロピンが検出された.本事例は沖縄県初のチョウセンアサガオ関連食中毒事例であり,接木による食中毒事例は本邦初の報告と思われる.