ソルガム(マイロ)におけるゼアラレノン汚染実態とその原因菌について検討した.2001年から2006年に飼料用として日本に輸入されたソルガム160検体についてゼアラレノン濃度を調査したところ,その 52.5% から60~7260 μg/kgのゼアラレノンが検出された.ゼアラレノンに汚染されたソルガムからは主に Fusarium semitectum , F. verticillioides および F. oxysporum が検出された.これらの菌について,その検出量とソルガムのゼアラレノン濃度との関係,ソルガム上でのゼアラレノン産生性を調査したところ,ソルガムにおけるゼアラレノン汚染の主な原因菌は F. semitectum であることが示唆された.