2000~2007年の市販健康茶の実態調査で21製品中にセンノシドを認めたが,葉が変色しているためセンナ葉と断定できなかったものが8製品あった.これらのセンノシド量およびTLCの結果から,センナを加工したものが製品中に使用されていると考えられた.そこで茶や健康茶の製造法を参考に局方センナに焙煎または加湿の加工して検討を行った.その結果,市販健康茶に含まれていた変色した葉は加工センナとの比較によりセンナ葉である可能性が極めて高いと判明した.さらに,加工センナではセンノシドが薬用量検出されたものもあり,これらはマウスによる試験の結果,瀉下作用を有することが判明した.これより,市販健康茶に確認された変色した葉は形態的確認およびセンノシドを含む成分分析結果からセンナ葉に由来するものと断定し,下痢等の被害を含め注意喚起が必要であると考えられた.