JAS分析試験ハンドブック記載の遺伝子組換えトウモロコシBt11系統特異的定性検知法は行政モニタリング検査および市場に流通する穀物の品質管理に幅広く利用されている.当該検知法を用いた検査において偽陽性検出が生じる可能性が確認されたため,分析法の改良を行った.改良分析法において非特異的増幅は確認されず,一方,反応特異性および検出感度について現行分析法との間に顕著な差異は確認されなかった.