遺伝子組換え食品(GMO)検査を行う際に,サンプルの保存や希釈など,さまざまな場面でディスポーザブルのポリプロピレン製マイクロチューブ(以下,チューブと略す)を使用するが,チューブの種類によりPCR後の定量値に大きな影響を与える可能性がある.複数のチューブを用いて検討した結果,一部のチューブにDNAの吸着やO.D. 260 nmに吸光のある溶出物が見られることが明らかとなった.本検討で,我々はチューブへのDNAの吸着を見いだし,DNA検査に好適なチューブを適時選択可能とした.