えび・かに定量検査法における標準品の調製法に関して検討を行った結果,抽出液にプロテアーゼインヒビターを添加し,さらに100℃,10分間加熱することにより,試料中のプロテアーゼの影響を低減させ,安定した標準品原液を調製することが可能となった.また,本調製法に基づき,標準品原液を3ロット調製し電気泳動とタンパク質の定量を行った.電気泳動像においては160,41,37 kDa付近にそれぞれ1本,20~16 kDaの範囲に4本の明瞭なバンドが認められた.また,タンパク質の定量値から,標準的な濃度範囲は2.74~4.10 mg/mLであった.