GMダイズ新系統MON89788の系統特異的定量分析法を開発し,その性能指標を評価した.内標比とは,各GM系統に固有であり,混入率算出の際に必要となる係数であるが,本研究によってMON89788の内標比が実験的に決定された.さらに,さまざまな濃度のMON89788を含む疑似混入試料を調製し,単一試験室あるいは複数試験室において性能指標を明らかにしたところ,本分析法の定量下限値は 0.1%以下と見積もられ,偏差,室間再現性ともに 20%を下回る結果が得られた.以上の結果から,本分析法は検査に適用可能であることが示された.