安全性未承認の遺伝子組換え(GM)コメの試験法として,polymerase chain reaction (PCR) を用いたGMコメDNAの検知法が厚生労働省から通知されている.コメ加工品として中国から輸入されるコンニャク製粉含有コメ粉のDNA検査は,コンニャク多糖成分の妨害によってDNA抽出液の調製が困難であったため,これまで「検知不能」の判定結果となる場合が多かった.本研究では,DNA抽出操作前にコンニャク多糖を分離し,その後,コメ粉のDNAを精製する方法を確立した.本法で得られたコメDNA試料は,定性PCRおよびリアルタイムPCR法による検査が可能であることが確認された.