微細藻類キートセロス由来フコキサンチンオイルの摂取による毒性変化を調べるため,ラットにおける単回経口投与毒性試験および13週間反復経口投与毒性試験を実施した.フコキサンチンオイルを2,000 mg/kg体重,単回経口投与した結果,雌雄とも死亡例,毒性変化は認められず,フコキサンチンオイルの最小致死量は2,000 mg/kg体重を上回ると考えられた.また,フコキサンチンオイルを0,20,200 mg/kg体重,13週間投与した結果,フコキサンチンオイル投与による毒性変化は認められなかった.本条件下では微細藻類由来フコキサンチンオイルの無毒性量は1日当たり200 mg/kg体重であると考えられた.