放射性物質汚染が予想される地域産食品の流通段階での買い上げ調査を実施した.NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメータによるスクリーニング検査と,ゲルマニウム半導体検出器付γ線スペクトロメータによる確定検査を行った.1,427試料中,暫定規制値であった500 Bq/kgを超過した試料数は6であり,全調査数に対する割合は0.4%であった.食品群ごとの放射性セシウム検出率から,今後も監視を継続すべき食品群は,栗・ギンナンのような果実,原木シイタケを中心としたきのこ類,山菜類,海水魚と考えられた.