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  • 标题:北上川下流登米郡畑崎の二落堀の湖沼學的研究(下)
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  • 作者:吉村 信吉
  • 期刊名称:地理学評論 Series A
  • 印刷版ISSN:1883-4388
  • 电子版ISSN:2185-1751
  • 出版年度:1939
  • 卷号:15
  • 期号:12
  • 页码:909-927
  • DOI:10.4157/grj.15.12_909
  • 出版社:The Association of Japanese Geographers
  • 摘要:

    1. 新田前沼及び權左衞門沼は明治年間北上川の洪水に際し生じた落堀である。 2. その深さは夫々11.5, 9.1mで落堀としては我國の2位, 3位を占めてゐる。小さい割合に深く窪んだ湖盆は著しい水温及び化學成層の發達を助けてゐる。 3. 水は褐色に濁つてゐる。晩秋の循環期に際しては水酸化鐵の膠状體によつて著しく透明度を減ずる。 4. 表面水温は夏には23°C以上に冬には0°Cになるが,湖底水温は夏8~9°C,冬5°C位である。秋季全循環期の終には化學成層の爲に水温が一時的に逆轉する。冬季氷殼下に於ては表層を除き4°C以上であるのは透明な氷層を通し湖水が輻射熱を吸收するからである。 5. 水素イオシ濃度は中性又は微酸性で,融氷前に一時的にアルカリ性にたることがある。夏季中層には著しい逆轉層が發生する。 6. 酸素は夏季停滯期には表層の外は著しく減少し無酸素層の厚さは夫々8.5, 6mある。秋季全循環期には鐵の酸化の爲表層水の酸素も相當に不飽和になる。氷殼下に於ては日本の全循環湖としては最初の無酸素層が發見された。 7. 其他の化學成層も著レく,非生化學的のC1の成層は湧水の注入と思はれる。生化學成層としてはアンモニア,鐵等が著しい。生化學的成層の發達は非生化學生層と無關係である。かやうな複合化學成層により秋季循環期に於ける循環は不完全になる。 8. 他の落堀と同じく兩者共稍腐植營養化した調和富螢養湖と考へられる。

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