1. 大泉地下水瀑布線の原因は井底をなす砂礫層下の粘土層の厚さの分布の不平等によるらしい。 2. 大泉地下水瀑布線を境として北の深井は南の淺井より下位の帶水層より取水してゐる。 3. 西にある亦六地下水堆との比較によつて東京新市域のローム井戸から見ると瀑布線以北の深井は少くとも2つ下の帶水層より取水してゐる。ローム井戸と瀑布線の南にある淺い砂利井戸とは大體漸移し,特定な所に不完全な瀑布線が存在してゐる。 4. 地下水位の季節變化は瀑布線附近にある平常湛水の厚い井戸に著しい。 5. 瀑布線附近に平常は本水面をなす井が低水時には宙水状に殘留する場合がある。