1. 昭和17年8月124地點に於て補足錘測たよつて河口湖の細部形態を研究した。 2. 藤木ノ鼻から對岸産屋ケ崎に至る長さ700m,幅100~150mの熔岩半島の存在が明かになつた。頂部の深さ4.4m,北岸との間には9m内外の狡い切目を殘してゐるやうでわる。 3. 鐘撞堂附近の熔岩半島はもつと大きいものであつた。 4. 湖底の熔岩半島の地形を述べた。 5. 昭和17年夏の水温O2等は平年に近い状態であつた。 6. 水温, O2の水平分布を述べた。水平的差異は小さく,只深層のO2等値線は湖底に平行するやうな傾向を有つてゐた。