現在のTV方式としては残留側波帯方式が用いられており, この方式における過渡特性については図形的近似特性を与えて解析したもの (但し, 位相特性を直線としている。文献 (5) 参照) 並びに測定によって位相補正をした時の実験結果を示したもの (文献 (6), (7) 参照) がある。さてわれわれの場合には, 日本標準方式における周波数振幅特性が与えられているから, これに対する位相特性を計算し, これらにより定量的にSystemの過渡特性を求め, その結果を紀尾井町送信機における測定結果と比較検討したのてここに報告する。