TV送信機の被変調増幅器の格子回路に生ずる逆変調が, いかに変調感度および過渡特性に影響するかを, テブナンの定理から出発して解析したものである.すなわち搬送周波数が格子回路の二端子インピーダンスの零点附近にあれば, 定常状態の振幅および位相の変動がなく, またその極がTV帯域外にあることが過渡特性の点から最も好ましい.本論文では比較的回路のダンピングの少い場合について論じてあるが, 定性的には実際の状態を充分推察できる。