スラグ同調回路は, 大電力またはハイ・チャネル用TV送信機の高周波出力同調回路に使用すると便利な回路である.しかし同軸給電線の途中にコンデンサがあるために, その設計・調整方法を理解するのが比較的困難であるから, この回路を解析し, 設計調整に必要な資料を得ておけばきわめて便利だと考えられる.本文は必要な帯域特性を得るためのスラグの位置, キャパシタンス等に関する資料を算出し, スラグ同調回路の設計, 調整法を述べたものである.