黒ぶち効果をはじめとしたターゲットに生じる虚信号は, 5820などのイメージオルシコンの大きな欠点である.われわれはこの虚信号の原因となるターゲット系からの余分の流出二次電子を捕集するように, 正電位をもった網目電極を電子映像部内に配置することにより, これの軽減を試みた.数種類の設計により試作したところ, 特に有害な黒ぶち効果が予期の如く少くなり, かなり満足すべき結果が得られた.