TV放送機に用いられる擬似空中線はVHFを使用し, かつTVであるため広帯域特性をもたせる必要があるので技術的に相当複雑なものとなっている.本文では, 1kW程度の小型放送機から50kWの大電力放送機に使用されている擬似空中線の現状を説明するとともに, 入力端子より見たS.W.R特性がよく, しかも冷却もよい形状の抵抗体につき詳論し, さらに理論的に計算した結果を設計図表としてまとめた.またアンテナとの切替回路特に現在最も広く実用化されている1/4波長を利用した回路の特性を理論的に求めた.