イメージオルシコンの電子映像部レンズの倍率変化法を研究した.まずはじめに従来あまり検討されなかったこの電子レンズの基本特性を調べたが, 電子光学的に簡単な法則で支配されていることなどを確認し, その結果標準使用時における適正調整法の指針が与えられた.ついで集束コイル端部の磁場調整により, 満足な画像状態を保ったまま電子レンズ倍率を任意に変更できることを実証した.今までに得た最大ズーム比は1.7~1.8であるが, まだ大きくなしうるであろう.この原理を利用して電子ズーミングなど興味ある応用の道がひらけた.