トランジスタ式水平偏向回路では, 位相補正のためにAFC回路が用いられる.しかしAFC方式による水平偏向回路は, 送像装置用としては温度変化に対する安定度が十分でないので, 新しくAPC方式による水平偏向回路を開発し, -20℃~+45℃の温度範囲で位相のずれを±1μs以内におさえることができた。水平偏向出力用トランジスタに VCER >250Vのトランジスタを使用し, ダンパダイオードとしてツェナ電圧150Vのパワーッェナダイオードを使用することによって, 従来問題であった出力トランジスタの過電圧パルスによる破壊を防止することができた。