テレビジョン受像機の映像中間周波増幅器の一部などによく使用されるrejector回路について考察した.本文で検討した回路は3個の単同調回路のπ形接続によって得られるもので, 複素角周波数平面の上半面内に2個の特性根と1個の減衰極をもつ.この回路が対称の場合には特性根と極の間の位置関係が制限されることを明らかにするとともに, 非対称な場合の設計方法をのべてある.なお, この回路を単独で使用する場合に適当と思われる伝送関数を提案した.