フィルムとテープはスタジオからの生放送とともに, 今日のテレビ放送を支える大きい柱となっているが, 両者の得失を考えることは, それぞれの特長を生かした合理的な運用をはかるうえからも, また製造や研究にあたって能率よく成果をあげるためにも, きわめて大切なことであろう.本文は, そのいとぐちとして, 一つは放送番組の面から, 他はやや理論的な方向から, フィルムとテープの現状をながめた試論であるが, その中でもフィルム技術の将来に, 期待されるところが大きいことを述べている.