テレビジョンの画質改善を目的として従来行なわれていた水平アパーチャ補正を, 垂直方向についても行ない, 二次元で解像度の特性補償を行なった場合の補正量と画質について検討した.垂直方向のノイズをべースクリップしてSN比の劣化を防止した場合の最適補正量は, 大部分の画柄に対して0.3程度が視覚実験の結果得られた.したがって, 多くのプログラムに対しては補正信号にAGCをかけることにより, いつも適正なアパーチャ補正が得られることを示した.