電子衝撃導電効果を利用して電子顕微鏡像の輝度増倍を行ないながら, これをテレビ映像化する装置-テレビ電子顕微鏡-の試作, 実験を行なった.セレン膜ターゲット, 1インチ形低速電子走査管, 工業テレビの改造装置を用いた試作装置は, 10-11A/cm2程度の低電子流密度でビールスなどの微細構造が十分識別できる性能を有しており, 輝度増倍効果は解像力向上をも含めると1000倍程度に達する.