ビジコンカメラの応用域は非常に広範囲にわたっているが, 筆者らはビジコンカメラを用いて等角写像を行なうことを計画し, 初歩的な実験を行なった.等角写像法は電磁界の解析にしばしば用いられているが, 解析しようとする図形から写像図形を得るには, 相当数の点について計算を行なわなければならない不便があるが, ビジコンカメラを用いれば写像図形はほぼ連続に得られ, さらに, 任意の場所をカメラの移動のみによって拡大して見ることが可能である.市販のITVは直線掃引である関係上, 写像関数も限られてくるが, らせん掃引, 非直線掃引などを行なえばさらに応用域が広くなると思う.