大きなSN比と広いラチチュードをねらった新しい撮像管の原理と実験について述べる.その特徴は, (1) 何らかの方法で明部が負方向に帯電するようなターゲットを, (2) 高速電子で走査し, 2次電子放出で放電させ, (3) 出力は背面電極から取り出すか, または, とくに2次電子からなる戻りビームを増幅して取り出すとよい.この原理をビジコン式およびイメージオルシコン式ターゲットに適用した予備実験を主として述べ, 最後に透過形2次電子膜を応用した複合ターゲット管の試みについてふれる.