1964年, 東京オリンピックの宇宙中継に使用された正極同期伝送装置に音声回線を付加する装置を開発した.この方式は, 正極同期パルス上のバーストを周波数変調するもので, 新しいFM波時分割伝送の考え方も含んでいる.当時のシンコム3号と同程度の模擬条件で, 帯域50c/s-5kc, SN比40dB以上が得られ, 映像信号への妨害も無視できる.