PbO-PbSターゲットを用いた赤外用ビジコンは一般に残像が多く, 動く物体を撮像するときには障害となっていた.筆者らは, 光導電ターゲットの新しい製作方法によって光応答特性を著しく改善し, 残像の少ない (3フィールド目で10%程度) 赤外用ビジコンを試作することができた.試作管は, 可視光から波長2μくらいまでの光に感度があり, 200℃以上の高温物体をも撮像することができ, 赤外用ビジコンの応用範囲の拡大が期待される.