NHK総合技術研究所と富士写真フイルムの共同研究により開発された高密度ビデオテープの性能およびその開発過程における諸実験結果について述べている.このテープは, 微粒子酸化鉄の採用および磁性層の表面性の改善をはかることにより, 現用ビデオテープに比して, 感度で2dB, SN比で約4dBの改善が行なわれたが, これは現用ビデオテープの記録条件を大幅に変更せずに使用できることを条件として完成されたものであり, 将来, 記録条件を大幅に変更しうる場合には, さらにその性能を向上させることが可能である.