イメージオルシコンのSN比向上, 出力信号電流増加をはかって, 高利得ダイノードの実用化を行なった.高利得化によって得られるこれらの利点とは逆に, 一般にバーニング現象が発生しやすくなるが, ダイノード膜面の時定数制御という新しい考え方によってこれを解決し, 目立ちやすくなるダイノード面の粒状性についても, 蒸着材料の選択, ブラスト方式の改良を行なうなど, 検討を加え, また, 高利得ダイノードの試作例と, その製作工程, 利得および時定数などの特性を述べる.