テレビ画質の主観評価が客観的な普遍性をもつためには, 観視条件の国内のみならず国際的な統一が必要である.そのためのCCIRの動きと, 1966年にまとめられた各国案の紹介, および, その基盤である文献を紹介し, 特に日本の提案についてその論拠をくわしく説明した.画像輝度において日本案 (400nt) は各国案 (50nt) と著しく異なるが, 輝度測定の条件がはっきりしないため原因があきらかでない.画像コントラストの重要性をのべたのは日本案のみである.