3Pカラーカメラ用前置増幅器として, 主にSN比, 伝達特性と, それらの温度特性を考慮して, システムの最適化という意味での設計をした.初段部はFETを用いたPercival回路を併用した低入力インピーダンス形である.各部の設計では, 定数のばらつき, 特にhFEについて考慮し, 歩留りを良くした.その結果, -20°~50℃で, SN比50dB以上 (0.3μA, 4.5MHz, 15pF), K ≦1%が得られた.1968年6月以降, 放送に使用され好評である.